地震、津波時のローリー対応指針 :

地震発生時、津波警報発令時には、製油所の対応指針により行動して下さい。


2016年9月29日 (REV.3)
昭和四日市石油(㈱
操油課 陸上操油係

地震発生時、津波警報発令時のローリー対応指針

1.地震感知システム

 昭和四日市石油の出荷設備には4台の感震計が設置され、このうち2台の感震計は、2 Out Of 2 方式の緊急停止システムを構成し、震度40ガルを2台の感震計が感知した場合に、主要出荷設備は自動的に停止する。

又、他の2台の感震計は、80ガル、150ガルの地震を警報表示する。80ガル以上の地震の場合、所内で防災本部が設置される。

尚、2014年に所内の全プラントエリアに新設された地震計により150ガルの地震を感知した場合は、装置も全停止するシステムが構築された。

 相当加速度(ガル)と震度の関係は図1の通りである。



図1 地震の大きさと出荷状態の関係

ガル(Gal)は地震の揺れの強さを表すのに用いる加速度の単位。1ガルは毎秒1cmの割合で速度が増す事(加速度)を示している。数値が大きいほど揺れも大きい。

 

2.地震発生時の対応について

①積込み作業中の対応

・  ローリー上で揺れを感じたら、緊急停止ボタンを押し、自己の安全を確保する。

★  40ガル以上を感知した場合は、緊急停止ボタンを押さなくても自動停止する。

★  ローリーから転落しないように、手すりにつかまったり、しゃがんだりして体勢を保つこと。

★  揺れが激しい場合にはローディングアームが暴れることも考えられるため、ローディングアームに体が飛ばされないよう気をつけること。(特にアーム移動中)

★  アスファルト(COMP3、B10/20)、硫黄は自動停止しないため、バルブを閉止して積込みを止める。

★  炭酸ガスは緊急停止手順に従い停止操作を行う。

・  揺れが収まったらシャットオフレバーを閉止してからローディングアームを収納し、ハッチ蓋を閉止してローリーから降り、係員の指示に従い、安全な場所に退避すること。

・  係員が積み場からのローリーの移動を指示した場合にはそれに従うこと。

・  ローリーから退避する場合、エンジンを停止し、車止めを行い、車にキーをつけて、ドアはロックしない。

・  80ガル以上の地震の場合には、ローリー門、正門前の橋脚の健全性確認が必要となるため、一旦通行止めにする。橋脚の健全性が確認されるまでローリーは構内にとどまることになる。

・  各運送会社への連絡のため、携帯電話を使用する場合、安全な場所に退避してから使用すること。(通常時の指定場所は運転手控室であり、その周辺とする)

・  陸上操油係員により設備点検を行い、異常がないことが確認できたら積込みを順次再開する。

②構内走行中に地震が起きた場合

・  地震を感知したら、車を直ちに停止する。

・  道路状況を確認し、走行可能と判断される場合は、ローリー待機場まで行き、係員の指示に従う。

・  走行できない道路状況の場合、ローリーを道路の左端に寄せ、エンジンを停止し、車止めを行い、車にキーをつけて、ドアはロックしない状態で、徒歩にてローリー待機場に行き、係員の指示に従う。

③津波警報発令時

² 地震に続き津波警報、大津波警報が発令された場合

・  人命の安全確保のため、係員の誘導により、塩浜クラブ3Fに避難する。

④ローリーが入構する前に出荷停止となる大地震が発生した場合

・  地震により所内で災害が発生した場合には、緊急車両以外の入構は制限されるため、ローリーの入構はできなくなる。

・  入構禁止措置を取った場合、昭四より各運送会社に連絡を入れる(電話が通じる場合)。

²  地震時は回線の混雑が予想されることから、昭四への電話による直接の問い合わせはしないこと。

・  ラジオ等で周辺情報収集をするとともに携帯が繋がる場合には各運送会社に指示を仰ぐこと。

・  昭四周辺の道路上にいる場合、緊急車両や避難車両等の通行の妨げにならない場所に移動すること。

 

3.警戒宣言発令時(東海地震)

東海地震の警戒宣言が発令された場合、所内で対策会議が招集され地震発生および津波襲来に備えて必要な対策を協議、決定する。

◎対策会議にて、『陸上出荷と海上出荷の停止及び荷役車両、船舶の退避』が決定された場合、陸上操油係より積場担当者に指示をするので、その指示に従うこと。原則次の行動をとる。

・  荷役作業を中止し、ローディングアームを収め、ハッチ蓋を閉止する。

・  ローリーは待機場へ移動させる。

・  エンジン停止し、車にキーをつけて、ドアはロックしない。

・  必要な場合は、係員の指示に従い、安全な場所に退避する。


4.ローリー退避場所及び津波警報発令時避難場所(塩浜クラブ)及び避難経路



(REV1) 20111020日に開催された運行管理者教育時の意見を反映してローリー走行時の対応を追記
(REV2)潤滑油ローリー津波警報発令時避難場所及び避難経路を追加
(REV3)2014年に150ガルで装置を停止する地震システムが所内に導入されたことを反映

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