ローリー昇降時の転落防止について :


201944

陸運安全協力会 会員各位

昭和四日市石油㈱四日市製油所

陸運安全協力会

 

ローリー昇降時の転落防止について

32902:45頃入講して来たローリーの助手席の研修乗務員がローリーより降りる際に転落し頭を打つ事象が発生しました。幸い大事には至りませんでしたが、今年に入り落下転落などの事象が頻発しています。ローリーの乗り降りには、特に以下の点に注意して転落事故を防止して下さい。

運転席の高さは自分の身長以上
 
大型トラックの運転席は普通車と違って、非常に高い場所にあります。もちろん高い位置にあるのには理由やメリットがあるのですが、その高さは2.4m3mにも及ぶために慣れていない人にとってはかなり高く感じるかもしれません。
当然、身長よりも高いので運転中はほとんどの車や歩行者を見下ろす形になります。
 
運転席が3mとするともう飛び乗ることはできません。また、降りる際にも飛び降りるわけにもいきません。そんなことをすれば、落下事故になって大怪我をする可能性があるからです。
 
そのため、運転席に登る際には付近にあるグリップと呼ばれる手すりを持ちながら、垂直のはしごを使うように登ります。これは降りる際も同様で、面倒がって飛び降りたりすると怪我の原因となります。

乗り降りの基本は三点支持
 
落下事故の多い大型トラックの乗り降りでは「三点支持」が推奨されています。これは、両手両足のうち三点がステップやグリップに接している状態を指します。
体がかなり安定するために、事故を減らすという意味でも三点支持を守って乗り降りするのが良いでしょう。
 
これを実施しようとすると、何かを持ったままの乗り降りは三点支持が維持できないために危険ということになります。先に荷物を降ろしてから、安全に乗り降りをしましょう。

運転席に乗るときはグリップをつかみながら一段ずつ上る
 
運転席に乗るときには、両手でグリップをつかみながらステップを一段ずつ確実に上るということが基本となります。
 
この際に、グリップなしでステップを上ると滑ってしまうこともありますし、一段飛ばして上ると足が滑ったときに落下事故になる場合があります。しっかりとグリップを持って三点支持を守りながら上りましょう。

降りるときは後ろ向き
 
トラックから降りる際は上るときと反対の動きをします。実は、落下事故は降りる際の方が圧倒的に多く発生しています。

以上





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